巾着田の彼岸花、3分咲きの風景
埼玉県飯能市にある 巾着田 は、彼岸花の名所として知られています。巾着田曼珠沙華公園とネット地図に掲載あります。
最初に巾着田で彼岸花を撮影したのは約30年前。その後2〜3度訪れましたが、ここ15年ほどは足が遠のいていました。多くの人たちが行くからね、ま、いっかって。でも、今年、久しぶりに埼玉県を代表する風景として、しっかり撮影してみたいと思い、花が咲き始めたとの報に心惹かれて出かけてみました。
到着すると「3分咲き」との看板が。しかし園内を見渡すと、実際にはほとんど咲いていない状態でした。夏の猛暑の影響で、開花が大幅に遅れているようです。気温がある程度下がらないと発芽しないとも聞いています。川沿いの限られたエリアだけは少し早咲きで、六〜七分咲きといったところでした。
全体的には、まだまだ咲き始めの印象で、真っ赤なじゅうたんのような風景を求めるなら、見頃は来週あたりでしょう。
それでも、咲いていないことを承知で訪れたのには理由があります。「人とは違った風景が見たい」という気持ち、そして「行けば何とかなる」という思い。一般的な見頃を外す「ずらし旅」には、思いがけない発見や魅力があります。
雑木林の中に広がる風景では、まだほとんど花が咲いていなかったため、カメラを向ける場面は限られましたが、膨らみかけた蕾や開き始めた花々の生き生きとした姿に出会えました。特に、花をよく観察すると、雄しべの美しさが際立っていました。満開になると花が倒れてしまうこともあるため、彼岸花のアップを撮るなら早めが狙い目。一方で、じゅうたんのような広がりを求めるなら、やはり満開時がベストでしょう。
そうしたことを考えながら観察し、工夫しつつ撮影を楽しみました。園内は観光客で賑わっており、季節の移ろいを感じながら、自然の美しさに心癒されるひとときでした。
FUJIFILM GFX 100SⅡ + GF80mmF1.7 R WR
カメラの話。
使用レンズ “GF80mmF1.7 R WR” は、ラージフォーマット(中版カメラ)単焦点標準レンズです。美しいボケの中に巾着田の雰囲気を入れることができました。
園内は三脚使用不可ですが、必要に応じてISO感度を上げて撮影すれば全然!へっちゃらです!(^^)
鑑賞にいい時なんてないから、行きたい時が撮り時、行ける時に、行ってらっしゃい~ ♪
早い時期だから見つけられたのは、木の上に咲く彼岸花。おや、不思議。行ってみるものですねー。