気楽に何でも写すようにする
大昔、「魚沼」が気に入って通い始め、
どこに美しい棚田があるのか、どこに美しいハザ木があるか、どこにお花畑があるか、まだネットのない頃でまず書物で一生懸命に調べました。当時、魚沼には有名撮影ポイントなどなくて撮影できそうな場所を見つけるのに苦労しました。当時から流行っていた「山古志」「松代」が魚沼でなかったことが私には逆に幸いで、何もない(と言ったら失礼だけれど)場所で走り回って写していく楽しみを知りました。
昔、「見沼田んぼ」を見つけて通い始め、
どこに田んぼがあるのか、どこに並木があるか、どこに湿地があるか、自分の目で探しました。魚沼と違って遠くまで見渡せないので動いて見ていくしかないので初めは苦労しました。ネットにはまだ見沼田んぼの情報が無い頃でした。やっぱり走り回って写していくしかありません。気になる場所が見つかっていくと何度も通うようになり撮影が楽しかったです。
最近、「鮫川村」を仕事で撮りに行っています。
車で走り回り歩いて撮影場所を切り拓きます。たくさんの魅力がたっぷり。こんなに撮るところがコンパクトに集まっているところも珍しい。小さな村だもんね。一昨年にパンフレット用の撮影で何度も足を運ばせていただき、今年も新しいパンフレット用の撮影で足を運ばせていただきました。秋の撮影は終了しました。
これらの場所では、“密”になることなんてありません。
これらの場所ででは、いつも自分らしい撮影ができます。
目の前の風景をどうにかしてやろうとか“力み”ません。
それは、気楽に何でも写すようにすることにつながります。
今年、「近所」でカメラ散歩をしています。コロナ渦の緊急事態宣言下で近所を散歩しながら写真を撮っていました。住んでいて知らなかった公園や道がお気に入りの撮影ポイントになりました。なんかしら撮れるので通うような感覚で撮影を楽しみます。
何かのきっかけで、行ってみた場所、最初は何を撮ったらいいかわからずたくさんは撮れず苦労する時もあります。けれど、そんな時は気楽に何でも写すようにします。草木がキレイ、標識が面白い、空が広い。
きっと、撮れるから。そして、そこが気に入ったら通う楽しさを知るようになるから。たくさんの人に知っていただきたいです。何でも撮ろうや。
福島県鮫川村 2020年10月~11月
FUJIFILM X-T4 で撮影。