北海道取材旅から帰宅
先ずは十勝平野からスタート。大地が広い~、並木が美しい~。大きな風景に感動します。けれど、美しいと思う気持ちがあっても、整然とした風景からは表現したい奥行きや人間臭さが私には出せず撮影ははかどりませんでした。
知床に向かいます。友人の風景写真家の高橋よしてるさんから羅臼港が冬でも軽トラがいっぱい走っていると教えてもらったからです。軽トラの周囲には人がいます。土地の人との会話が生まれます。その交流が私の撮影リズムを作ってくれます。近年、海風景を写したいと考えているので撮影に集中します。よしてるさんからは、その後も、北海道の冬の特長を助言してもらっていました。サンキュー。
摩周湖・屈斜路湖・釧路湿原では、幸運にも1月並みの寒気が入ってくれたので厳冬期らしい風景に出合えました。“ダイヤモンドダスト”や“けあらし”の風景は早く発表してみたいです。“”タンチョウ”の前では池中玄太に憧れた頃を思い出していました。写している時は寒さはどこかにいっています。
富良野・美瑛には、冬型の天候が続いていたので行こうとはしませんでした。また、行ってしまうと、居心地がよく長居してしまいそうなので最後に寄れたら寄るくらいに考えていました。先輩や現役プロが個性的な作品をたくさん表現しているので、自分らしさだけを求めて入るようしました。だから、旅の最後になりました。雪に慣れた頃で良かったです。
今回の旅では、撮影現場で、友人の地元の風景写真家さんに会っています。小林義明さんとは、朝に二日続けて、釧路湿原と屈斜路湖で。中西敏貴さんとは、最終日の朝に富良野地区で(中西さんとはその前日にラーメン屋さんでも会っています)。いずれもバッタリ偶然ですが、お互いが、経験と勘を元に動いて撮影場所を決めているので、会う確立が上がるのでしょうね。それにしても、スゴイ、広い北海道でね。お二人との会話は旅の途中に心が温まるものでした。厳寒の地での撮影姿勢も学ばせてもらいました。サンキュー。
総じて収穫はありました。やっぱり、コチラが笑っている時に、風景も笑ってくれるんです。
寒さが恐くて嫌になっていた北海道旅。朝の撮影が終わると心と身体がヘナヘナになっていて、寝る時には翌朝の気温に対して不安で、早く埼玉に帰りたいと何度か思っていました。寒さのストレスってすごいですね。寒さの中の撮影後、弟子屈では出会った土地の人に「コーヒーを飲んでいけ」と家の中に誘ってもらい、心と体が温かくなったことがありました。
シーズン初の雪道、北海道の氷点下のツルツル道路、何度も滑って運転ミスをしていましたが、無事故でこれました。氷点下20度でも車両にトラブルがありませんでした。体調も悪くならなかったのは、何よりです。
十勝→知床→摩周湖・屈斜路湖・釧路湿原→富良野・美瑛。北海道滞在は10日間、行き帰りのフェリーをを合わせると12日間の旅でした。
北海道を次に訪ねるのは、来年の7月を予定しています。初冬の北海道、ありがとうございました。
スマホ画像