ほんとは寂しかった
幼少の頃は一人で虫と遊んでいる時が多かったです。
小学校、中学校、高校、専門学校、引っ込み思案でしたので孤立感を覚えることは少なくなかったです。
いじめられてたとかではなかったのですが、
自分をさらけ出すことができなかったのです。
無関心を装っている時もありました。
ほんとは寂しかったんです。
会話で失敗することが嫌で、
人と会話することは特に苦手でした。
それを変えてくれたのが、タビで出会った日本各地の人たちでした。
道端で、挨拶したり、天気の話をしたり、子供や孫や家族の話をしたりでよくて、人と付き合うのは難しい会話をしなくていいんだよって感じさせてくれました。
居心地よくて田舎が大好きになります。
撮影先では、どんどん人に近づいていくようになっていきました。
地元埼玉県で写真ワークショップ「里ほっと」を5年前に始めました。
酒呑みの宴会部長くらいしかリーダーシップを取ったことがないのに、よくぞ立ち上げたものです。
参加してくれてる仲間が楽しんで一緒に盛り上がってくれます。
助けてくれます。
おかげで長く続けてこれています。
知らぬ間に、大勢の人前でもしゃべれるようになっていきました。
写真表現で自分が写したもので、何がよくて何がだめか、実はわからないのですが、最近になり、作品を気に入ったとか言ってくれる方の声が聞こえてくるようになりました。
写真展会場では、涙を流しながら作品鑑賞してくださる方がいて、うれしいことでした。
風景写真ってこんな風に簡単に写していればいいんだあと撮影意欲を高めている方がいて、よかったです。
昔からの友達も、今、いっぱい応援してくれます。
発表するのは、近所で写したような写真ばかりですけど、いいのかな。
軽トラックや布団干しの作品なんて私くらいでしょうが、許してね。
皆さまから届くお声が、大丈夫だよと言ってもらえてるよう思えて、
やっと写真や言葉にできるようになりつつあります。
アップ画像は、長くプロフィール画像に使ってきたものです。
長野県戸隠で2010年の撮影のものです。
戸隠の先輩写真家の小川秀一さんの田んぼです。
一緒に作業していた仲間写真家の山梨将典さんに写してもらいました。
もう一枚は、小川さんたちが写真展に来てくれた時のです。
小川さんの田んぼでは、代搔き、田植え、田の草取り、稲刈り、脱穀、これらの農作業体験をやらせていただいてきています。
一緒に、汗をかき、笑い、食べて呑んで、
土の匂いや人の温もりを知りました。
ずーっとみんなと過ごすんです。
べつに、しゃべらなくたっていいんです。
気楽にしてればいいんです。
小川さんに集まる仲間みんなから
冗談の言い方をも教えてもらいましたよ。
おかげで、自分の周囲に笑いが増えてきた気がしています。
人っていいよね。
さて、明日は、名古屋でのセミナーの「おしゃべり」だ。
まだまだ人前でのおしゃべりは上手ではありません。
でも、ご参加の皆様!
私、しっかり、自分をさらけだしますからね!
一緒に盛り上がってくださいね!